2011年5月10日火曜日

水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと


三重大学 生物資源学部 准教授勝川俊雄氏 公式サイト

海に放出された放射性物質はどこに向かうのか?
1-外向きの流れに取り込まれ、外洋へと向かいます
2-沿岸流に取り込まれ、沿岸伝いに拡散していきます




ポイント
●海水の汚染の流出を食い止めるのが重要→安全性の議論ができるのは、汚染の進行が止まってから
●魚は環境の100倍の濃度にセシウムを濃縮する→海水からセシウムが不検出でも安心できない
●放射性物質は、食物連鎖を通して循環する→食物連鎖を通じた移動に注意
●海水魚に蓄積されたセシウムが半分になるのに50日かかる→数ヶ月~数年オーダーで汚染は残る
●汚染の度合いから、浄化に必要な時間の予測は可能



子供に食べさせる場合
子供の健康リスクはわからない部分も多いし、短期的にはヨウ素、長期的にはストロンチウムが心配なので、予防的に避けます。

1.茨城・福島・宮城→放射能流出終了後、安全が確認されるまで徹底して避けます
2.6月ぐらいまでは、大気経由のヨウ素が心配なので、念のため関東の浮魚は避けます
3.生態系全体の汚染状況が把握できるまでは、日本海の魚、神奈川以西の定住魚(プランクトン食ならなお安心)、輸入魚、イカを中心のシフト。

自分が食べる場合
中年&子作り予定無しなので、危険度Cの魚は気にせず食べます。といっても、現状では、危険度A, Bの魚はほとんど流通していないので、普通に買い物してもそれほど目にする機会は無いです。

汚染水の通過経路を外れた魚は、現状では汚染の確率は低いです。移動があるから、確率はゼロではないけど、交通事故みたいなもの。また、汚染されているとしても、数百ベクレル程度だろうから、少しぐらい食べても、大人なら発がんリスクがほんの少し上がるだけ(この根拠は時間があれば、後日書きます)。特に長生きしたいとも思わないので、気にしない。むしろ、神経質になったり、魚を食べずにバランスの偏った食生活を送る方が、健康に悪いと思います。