「福島原発放射能漏れについて 矢ヶ崎克馬」抜粋
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内部被曝では長期間体内に保持される。この被曝量は無視するべきでない。
試算では
百万分の1グラム程度の摂取量で1シーベルト程度の被爆になる。
マイクロシーベルトどころの話ではない。少量の吸入でも確率的に発がんに結びつくものであり、十万人当たり数十人のがん死亡者を上昇させる。
これは10年規模で判明する被曝被害であり、放射性の埃を吸引したことによるのが原因であるということは、
患者からの解明では決して追跡できない。ごまかしが効く被曝形態であるが、数としては膨大な被害者群を形成する。
ガイガーカウンターで、放射線のほこりのガンマー線だけを拾っても駄目なのはなぜか。それは、外部被曝では主としてガンマ線であるが、内部被曝はベータ線が主でガンマ線とアルファ線もあるので、被曝量は内部被曝の方がはるかに多く被害が深刻になるからだ。(崩壊した原子によるベータ線とウランによるアルファ線が含まれる。)
身体についた埃は洗えば除去できるが、身体内部に入って内部被曝を起す埃は除去できない。
基本的には環境が汚染された時には、いかに内部被曝を避けるか、外部被曝・付着被曝を最小にするか、が問われる。
内部被曝とは、外気を吸い込むことで何年後かに癌になるのが特徴です。
だから、徹頭徹尾外気を無防備で吸わないため、必ず、命を守るために、マスクをしなくてはならない。
映像で除染しているところが映されたが、作業員は完全防毒マスクをしていて、除染される住民はマスクもせず無防備だったことは、許されることではない。
ちなみに日本の放射性科学陣は内部被曝について世界一鈍感であると言える。
矢ヶ崎克馬教授(琉球大学名誉教授・著書「隠された被曝」)