2011年3月19日土曜日

核燃料プール



いま、
福島原発の損壊で問題になっている核燃料プール。
使用済み核を冷やすための設備だ。
報道によると完全に冷えるまで3年かかるといっている。
そのため、40度?にキープされているようだ。
4号機については
それが80度にあがっているというところから
問題が発覚。

15年か20年くらいまえ
福井原発の取材で
そのプールを撮影した時のことを思い出した。
そう、40度の温水プールの部屋は暑かった。
あのエメラルドのような輝きは不気味だった。

編集者に、
放射能は大丈夫なの?
と聞いた。
大丈夫なのかなあ!?
の返答。

元々、原発建設反対の立場なのに
その本家本元に行くことには
多少抵抗はあった。
が、
敵の懐に行かなくては
見えないこともあるという
ジャーナリストの端くれ心が支え?になり
撮影の依頼を受けた。

あまり
収穫もなければ
感動もなかった。

原発反対の根本である
放射能を
人間は制することはできないというのを軸としたとき
敵の懐に入っても
放射能は見えなかったということか。

白い防御服を着ての撮影であったことくらいで
放射能がどのくらい漂っているのかも
わからない中での撮影だった。

今の福島は
そんな状況ではない。
近隣では、
1時間150マイクロシーベルトを計測していて
CT1回の造影が50ミリシーベルトなどと
数値のマジックが横行している。
牛乳やほうれん草の放射能数値もそうだ。
数値など決定的なものはないと思う。
消防隊員や自衛隊員の決死な覚悟には頭が下がるが、
われわれはわれわれなりに防御することは
考えることは必要だと思う。

写真はちょっと異なるが、
使用済み核燃料を処理する際にでる廃液を
ガラス固化する装置で
まだ稼働前の状態で
放射能ゼロ。
もちろん、今は入れないし、撮影などできない。
福井原発の写真は探すことができたとき
アップすることに。